コートにさようなら、ジャケットにこんにちは

用途の広いチョア ジャケットからトラック ジャケットまで、バラエティ豊かに登場するジャケットで今年の春夏シーズンは余裕の楽勝

  • 写真: Nik Mirus

寒い季節は保温性の高いコートに頼らざるを得ないから、ダウンやウールに支配される。しかし日毎に暖かさが増して、春がやってくる、夏がやってくる。そしてアウターウェアの窓は大きく開け放たれる。

キャンバス地のワークウェアとして様々な用途に活躍するチョア ジャケット、スエードのシャツ ジャケット、軽量のトラック ジャケットなど、今年は春夏シーズンにぴったりのジャケットが幅広く登場する。スタイルもさまざまだ。クラシックもあればテクニカルもあり、伝統を踏襲したものもあれば、時代の先端を行くものもある。Jil Sanderの抑えたグラフィックは何にでも調和するからレイヤリングに最適だし、MISBHVやCourrègesは視線を惹きつける個性的なファブリックが特色だ。Carhartt WIPやSAGE NATIONは、持ち前の実用性に、明るい色使いと斬新なシルエットを組み合わせた。2024年春夏シーズンのジャケットは、どんな人のどんな期待にも応えてみせる。

画像のアイテム:ジャケット(Jil Sander)

流れるようにしなやかなビスコース100%の平織り地に、手描きのグラフィックをプリントしたジャケット。オフホワイトに浮かぶ淡い色合いは個性的なのに視覚を圧倒しないから、レイヤリングに大活躍するはずだ。

画像のアイテム:ジャケット(AMOMENTO)

韓国ブランドの AMOMENTOは、レトロなトラック ジャケットの気軽さを追求した。大きく膨らむシルエットをクロップド丈でさらに強調したオーバーサイズなプロポーションが、単色ナイロンから最大の魅力を引き出す。

現代人がひとつは持っておきたいシンプルで丈夫なワークウェアのブランドとくれば、必ずCarhartt Work In Progressの名が挙がるだろう。きれいなパステル イエローのActiveジャケットは、いつの時代も人気不動のクラシックなスタイルは無論のこと、摩耗に強い12ozオーガニックコットン キャンバス地が頼もしい。

画像のアイテム:ジャケット(TOTEME)

TOTEMEならではのエレガンスと着やすさが、柔らかなスエードジャケットに結晶した。品名はジャケットだけれど、裾はシャツテールで袖口はバレル カフス。ジャケットにもなりシャツにもなる貴重なデザインだ。

画像のアイテム:ジャケット(YOHJI YAMAMOTO)

多大な影響力を持つ日本ブランドYOHJI YAMAMOTOは、世界の舞台でも主役級だ。長年にわたるキャリアには非の打ちどころがない。2024年春夏シーズンは、ウォッシュ加工と手作業による色褪せデニムで「黒」の神秘を探る旅が続く。

画像のアイテム:ジャケット(MISBHV)

それぞれに象徴的なモノグラムを持っている老舗ブランドに倣って、MISBHVもモノグラム ジャケットを作った。ロゴ模様は馴染み深いが、ジッパー開閉のデザインが新鮮だ。クロップド丈とショルダーにかけてのシャープなテーラリングが、すっきりと印象的なフォルムを完成している。

画像のアイテム:ジャケット(SAGE NATION)

大胆なグラフィックやカラーを使わなくても、テーラリングで勝利できることが証明された。大きくゆったりしたプロポーションはレイヤリングしやすいだけでなく、シンプルなデザインを増幅して、磨き抜かれた美意識を感じさせる。

画像のアイテム:ジャケット(Courrèges)

従来のトラッカー ジャケットを踏襲したデザインに、目新しさはない。だが、光沢のあるストレッチ ビニール地に意表を突かれる。ボタンを留めればファネルネック、ボタンを外せばスプレッドカラーという一捻りのアレンジも心憎い。

  • 写真: Nik Mirus
  • 写真アシスタント: Mitchell Wright
  • デジタル技術/リタッチング: Marc-André Dumas
  • アート ディレクション: Jasmine Lebel
  • 翻訳: Yoriko Inoue
  • Date: March 19 2024