セールでスニーカーを紐解く

CAMPERLAB、 Salomon、MARNIを知るほどに深まる
スニーカー愛

    これをデザインしたのはどんな人なのか、ブランドにはどんな創業の歴史があるのか、他にどんなモデルを発表してきたのか。一瞬見ただけで、細部までもっと知りたくなるようなスニーカーがある。知れば知るほど、探求したくなり、さらに愛着も湧くのがスニーカーの世界。SSENSEセールでは、アスリートのために設立されたブランド、伝説のデザイナーの系譜を受け継ぐブランドなどが、世界中から厳選されている。靴紐を解いたら、スニーカーの背景を紐解く時間の始まりだ。

    画像のアイテム:スニーカー(CAMPERLAB)

    1975年にスペインのマヨルカ島で設立、以降さまざまなシューズを発表してきたブランドカンペール。その新たな挑戦が、2015年にアキレス・イオン・ガブリエル(Achilles Ion Gabriel)をクリエイティブ ディレクターに起用し、誕生したカンペルールラボだ。3DニットのTossu スニーカーは、世界地図に描かれた大陸のようなカッティングで、刺激的なデザインを巡る冒険はとまらない。

    画像のアイテム:スニーカー(Our Legacy)

    北欧ブランドといえば、クリーンなテイストの代名詞だが、ストックホルムを拠点とするアワーレガシーは、伝統のスカンジナビアデザインとは異なる文脈を築く。ヴィンテージウェアから着想されるコレクションは、懐かしさと、数十年前のアイテムには見られない素材やディテールが混じり合う。過去を尊ぶブランドの実験精神は、スニーカーでも健在。燻んだ光沢のマテリアルが、フューチャリスティックな靴に渋みを加える。

    画像のアイテム:スニーカー(Salomon)

    1947年にフランス、アルプスの小さな工房から始まったサロモンは、今やアウトドアにおける屈指のパフォーマンスを誇る世界的ブランドに成長した。確かなグリップ、クッション性に優れたミッドソールなど、アスリートのためのフットギアとして開発されたシューズは、街用であってもハイスペック。SensiFit™によるフィット感が見事なXT-Quest 2 スニーカーで、アスファルトを捉えよう。

    画像のアイテム:スニーカー(Lanvin)

    1889年にランバンは帽子店として開業する。創設から130年を経たフランス最古のブランドは、現在ではウェアからアクセサリーまで手がけ、ハイクラスなライフスタイルを提案している。Curb スニーカーに施された、カラフルなシューレース、ユニークなカットの側面デザインは、メゾン普遍の上質で繊細なデザインと共に、ポップな表情も見せる。

    画像のアイテム:スニーカー(New Balance)

    ボストン発の矯正靴の製造メーカーとして誕生したニューバランスは、「M996」、「574」、「990」といったロングセラーモデルを開発し、ファッション性でも人々を魅了する。人気のローカットスニーカーだけでなく、ハイカットタイプの名作も忘れてはならない。650 スニーカーが、古き良きバスケットシューズの美しさを現代に伝える。

    画像のアイテム:スニーカー(Marni)

    2016年にマルニのクリエイティブ ディレクター就任後、フランチェスコ・リッソ (Francesco は、色彩豊かでレトロなムードのプリント、ボヘミアンなファッションなど、ブランドのDNAを尊重しながら、独自色を注入してきた。捻りの効いたカジュアルアイテムも、その一つだ。Pablo スニーカーは、クラシカルでスマートなフォルムに対して、不均衡に思えるほど厚いラバーソールが愛らしい。

    画像のアイテム:スニーカー(MM6 Maison Margiela)

    1990年代には、過去のコレクションをすべてグレーに染め直した服を最新作として発表するなど、マルタン・マルジェラはファッション界の常識を幾度も覆してきた。メゾンに根づく服作りの精神を、日常にあるウィメンズウェアとして現在に伝えるラインが、このMM6だと言えよう。 アノニマスな空気を漂わすReplica スニーカー。その静かな意匠は、決して公に姿を現さなかった伝説のデザイナーと重なる。

    画像のアイテム:スニーカー(Vans)

    創業者の名に由来し、「ヴァンとその仲間たち」という意味を持つヴァンズは、1966年の立ち上げ以降、ラフなスタイルとグリップ力の高いソールが、スケーターの間で評判となる。1970年代を迎えるとヴァンズを履く若者が続出し、スケートカルチャーを代表するスタイルとして、南カリフォルニアから発信されていった。そして今、アイコニックなサイドストライプを取り入れた不朽のモデルStyle 36が、落ち着いたカラーとスエードで生まれ変わる。

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    新井茂晃は神奈川のテキスト デザイナー。2016年より「ファッションを読む」をコンセプトに、ファッションデザインの言語化を試みる『AFFECTUS』を主宰し、『TOKION』、『装苑』でも記事を執筆している

    • 文: Shigeaki Arai
    • Date: July 10, 2023