ビーチバッグには何を入れる?
SSENSEのクリエイティブな仲間が教える海遊びの必携アイテムたち
- 文: Alek Rose、James Harris、Dan Pacitti、Aijani Payne、Liana Satenstien
- デザイン: Jaime Salgado

ビーチに寝そべっているときほど、人間観察に適した状況は滅多にない。サングラスをかけ、顔の下半分を本で覆っているあなたは、もちろん、他の人たちから見ればごく普通の海水浴客だ。しかしカラーレンズと読まれないページの下では、人間の本質に関する研究が進行している。
あのふたりはただの友達か、それともパートナーか? あの人たちはどこで食料を調達したんだろう? どうすれば、あんなにビールをキンキンに冷やしておけるんだろう? ともかくいちばん大事なのは、あの人たちのビーチバッグには何が入っているのかだ。
今年の夏、SSENSEのクリエイティブな仲間が海へ持っていくビーチバックの中身を覗いてみた。

画像のアイテム:ドレス(Louisa Ballou)、バラクラバ(VETEMENTS)、グローブ(BAPE)、タオル(Balmain)、傘(Burberry) 冒頭の画像のアイテム:バラクラバ(VETEMENTS)、スピーカー(Bang & Olufsen)、傘(Burberry)、スピーカー(Bang & Olufsen)、セーター(ROA)、香水(Byredo)、ウォーターボトル(Collina Strada)、シュノーケル(CHIMI)、帽子(Jil Sander)、トートバッグ(Lauren Manoogian)、タンクトップ(Maiden Name)
リアナ・サテンシュタイン(Liana Satenstein)
夏のあいだ、私は断固として太陽を拒絶する。私の肌は繊細だし、いつまでも瑞々しいティーンみたいでいたいから、1日のうち8時間はこのマスクを手放さない。私の額には、一筋の太陽光線だって触れさせない。
もしかして、絶対、私のしなやかな体を紫外線に晒さないなんて、カワイイ冗談だと思った? それこそ冗談でしょ! Burberryの傘を持ち歩いて、二重の紫外線予防だって忘れていない。気取ったチェック柄も、2002年頃のポッシュ・スパイスを思わせて、大好き。
ロサンゼルスで広報の仕事をしている女性が、手や腕が日焼けしないように、運転中はいつもグローブをしていると教えてくれた。ロスの広報のプロたちは常に正しい。だから、私もビーチへこのグローブを持っていく。
当然、全身はこのドレスで覆い隠す。
マスク バラクラバをつけて、グローブをはめて、傘をさして、BB模様のビーチタオルの上で、砂浜に寝そべってる私を想像してみる。妄想だけど、すごく素敵!
Liana Satensteinは、ファッション ライターとして、マドンナ(Madonna)が励む腕トレーニング、男性のポインテッドトゥのシューズ、ショッピングバッグの魅力などについて、深く掘り下げた記事を執筆。また「NEVERWORNS」シリーズのホストとして、人々が持っているのに着ないものとその理由を紹介している
ジェームズ・ハリス
(James Harris)
ビーチで過ごした1日が終わる。塩辛い海の水と太陽に灼かれた肌に羽織った手触りの良いオックスフォード ストライプのシャツが、微風にはためく。間違いなくトップ5に挙げられる夏の快感だ。またしても、着回しの効く必需品を格段にバージョンアップしてくれたアンジェロ・ウルティア(Angelo Urrutia)の素晴らしき頭脳に、感謝。
僕が今年の夏ソングに決めたドリ・ゲッツイ(Dori Ghezzi)の「ひな菊は知らない」をこの美しい携帯スピーカーで聴けなかったら、僕はアイスクリームに砂が入ったよちよち歩きの子供みたいに癇癪を起こす。冗談は抜きにして、この夏、本当に手放せない相棒はこいつだけ。
究極のテクニカル シューで知られるROAが、メッシュみたいなニット トップスを作るなんて、誰が想像しただろう? 焚き火のそばで片思いの人を見つめたり、家のパティオで寛ぐのにぴったりだ。Tシャツの上に着たり、ニット1枚で素肌の上に着れば、バッドボーイ的夏モードが全開。秋にはきっと電話番号を教えてもらえるはずだ。
世の中にカッコいいサングラスは山ほどあるが、僕はどうしてもBottegaのゴールドカラー フレームのサングラスに戻ってしまう。クラシックな1950年代アメリカの軍隊を連想させるけど、一風変わったファッション オタクの印象もあるからだ。確かに安くはない。ガソリンスタンドで売っている安物サングラスを買っては失くす君は、同じことになるのが心配かもしれない。だが解決策は簡単。失くさなけりゃいいんだ!
生ぬるいサッカリン味の人工炭酸水6本パックをビーチへ持っていく男になってはいけない。自作のカクテルをこのボトルに入れ、いくつかの氷または凍ったフルーツを放り込んで密封すれば、1日中、グラスに霜がつくほどの冷たさが保たれる。かくして君はヒーローになり、ドン・ヘンリー(Don Henley)が歌ったように「ボーイズ オブ サマー」が過ぎ去った後も、みんなに愛され続けることだろう。
James Harrisは、聞く価値のある唯一のポッドキャストとして呼び声の高い「Throwing Fits」の共同司会者。最近は人々に向けて、皮肉ではなく、心からの「サムズアップ」サインを出すことを好む

画像のアイテム:ショーツ(Comme des Garçons Homme Plus)、Tシャツ(Gentle Fullness)、スイムショーツ(C.P. Company)、キャップ(C.P. Company)
ダン・パシッティ
(Dan Pacitti)
ビーチへ行くときは帽子が必須だ。それも、日差しから首まで守ってくれる帽子でなくてはならない。その点、C.P. Companyにはクールなカラーと軽量ファブルックが揃っている。
タオルその他がたっぷり入る良質のバッグも欠かせない。Martine Roseのプリント柄はどれもすごく良くて、犬柄のトートバッグも間違いない。
僕は、日差しから守るため、頭にTシャツを巻くのが好きだ。このグラフィック Tシャツは、まさにうってつけ。
海から上がった後の寛ぎタイムには、色鮮やかなショーツが必要になる。
C.P. Companyならではのクールなカラーと軽量ファブルックから選べるスイムショーツも、ビーチで過ごす1日にマストなアイテムだ。
Dan Pacittiはニューヨークを拠点とするクリエイティブ コンサルタント、スタイリスト
アイジャニ・ペイン
(Aijani Payne)
真夏になると必ず僕はこれぞという帽子を手に入れて、毎日、忠実にそれだけをかぶる。このキャップが僕のビーチ ルックの一員になることは保証する。
夏に頼りになるのは、ぴったりフィットの小ぎれいなタンクトップだ。気分が良くなるだけでなく、ジムでの日頃の鍛錬を見せつけることもできる!
僕の日課で3番目に大事なのは、清潔感のある爽やかな香りをまとうこと。特に夏は良い匂いになってることを確認するし、そのおかげで良い1日を過ごせる。
眩しい太陽で目に負担をかけるのは、ごめんだ。それに、上質でお洒落なサングラスはちょっとイイ男にもしてくれる。
夏を謳歌するには、水分補給が鍵を握る。ゴージャスなウォーターボトルなら、なおさら良い。
Aijani Payneは、ファッションと現代的なイメージを撮るニューヨークの写真家。多数の作品に見られる独特のコンポジションとカラーリングは、エモーションや人生の体験にまつわるデリケートな対話を喚起する
SSENSEエディトリアル
チームのお薦め
混雑したビーチで運よく空き場所を見つけたら、支配権を主張して、大事な領土を固守しなくてはならない。そのためにHelinoxの玉座を据える。これに勝る方策はない。
驚くべきことに、ビーチでは人間観察以外にもやることがある。007が水中の敵の隠れ家へ潜入するときに使いそうなChimiのシュノーケルにとって、浅瀬に泳ぐきれいな魚たちを見るなど、朝飯前だ。
MarniとNo Vacancy Innは2023春夏シーズンのためにタッグを組み、ビーチボールから大胆なグラフィックのタオルまで、究極のビーチ コラボを実現した。
太陽光線からは、360度全方位で身を守らなくてはならない。せっかくビーチまで遠出したのに、首が日焼けしたせいで早く切り上げる羽目になるのは誰だって嫌だろう。そこでJil Sanderのバケットハットが活躍する。ビーチバッグに入れておくべき日焼け必殺アイテムだ。
このサングラスは、ペストが蔓延した中世に医者が装着した自衛「マスク」を思い出させる。夏の海を楽しむにも、身の安全に配慮することが本当に大切だ。
- 文: Alek Rose、James Harris、Dan Pacitti、Aijani Payne、Liana Satenstien
- デザイン: Jaime Salgado
- 翻訳: Yoriko Inoue
- Date: July 17, 2023




