現代ファッションの
パティシエが普及する
ワッフルの美味しさ
RRL、THIRD FORM、
adidas Originalsが
素材の可能性を切り拓く

ワッフル生地と呼ばれる独特な模様の編み地は、お菓子のワッフルが語源になっている。ワッフルの起源は古く、古代ギリシャのパン、オベリオスにまで遡る。そこから古代ローマを経てキリスト教とともにヨーロッパ各国へと伝わり、14世紀、火の通りをよくするためにワッフル特有の格子状をした鋳型が発明されると、ワッフルは煎餅のような形から、厚みと独特の凹凸を持つ形へと姿を変えた。服地のワッフルも、その形状ゆえに優れた吸湿性や保湿性を備えており、アンダーウェアなど機能性を必要とする服に用いられてきた。今では機能性を超えて、あらゆるスタイルに調理される素材となった。現代ファッションのパティシエたちは、創造的製法で格子状の生地を世界に広げる。

モデル着用アイテム:ポロ(adidas Originals)
数十年前のトレーニングウェアを思わすポロシャツ。レトロがトレンドスタイルとなった現代では、ワードローブに取り入れたいアディダス オリジナルスのワッフルトップス。

モデル着用アイテム:Tシャツ(MadeMe)
ポール・フランクのキャラクターが挑戦的に「メイドミー」と声に出しているようで、ワッフル生地のブラックTシャツは、ストリートマインドを信条とする人にふさわしい。

モデル着用アイテム:セーター(John Elliott)
カーキのサーマルシャツという、ワッフル素材王道のカジュアルウェアに、ジョン エリオットは豊かな量感のシルエットでドレープを作り、リュクスな香りをほんのりと添える。

モデル着用アイテム:セーター(RRL)
落ち着いたトーンのオレンジ色とスレンダーシルエットがモダンな、ダブルアールエルのワッフルセーター。巧みなパターンワークが作り出すスリーブデザインで、モード感も高める。

モデル着用アイテム:Tシャツ(THIRD FORM)
サード フォームはカジュアルなワッフルアイテムのイメージを捻る。肌を露わにする大胆なツイストディテールがドレッシー。

画像のアイテム:ロンパース&スタイ セット(Jellymallow)
フルーティなキッズウェアが特徴でもある韓国ブランド。ワッフル編みのロンパースの上で、赤い果実が踊り、遊び、跳ねる。
新井茂晃は神奈川のテキスト デザイナー。2016年より「ファッションを読む」をコンセプトに、ファッションデザインの言語化を試みる『AFFECTUS』を主宰し、『TOKION』、『装苑』でも記事を執筆している
- 文: Shigeaki Arai
- Date: March 15, 2023

