サイクリングの世界に見る
しなやかな機能美の新基準
Pas Normal Studios、Pedaled、
KASKが定義する「美しいギア」

機能美というと、ミリタリーウェアやワークウェアに代表されるギアの質実剛健な利便性に着目して語られることが多いが、サイクリングウェアのそれは、そういったタフさとは対極にある。より速く、より遠くへ向かうことを追求した結果生まれた流麗なフォルムは、しなやかで繊細ながらも、間違いなく、ギア特有の機能美のひとつの特徴的なあり方だ。

画像のアイテム:ウォーターボトル(Pedaled)
保温・保冷機能の両方はもちろん、水分補給自体にも洗練されたスタイルが存在するべきというアイデアを念頭に設計されたPEdALEDのウォーターボトルは、失われた水分のみならず現代のサイクリストに必要不可欠なスタイリッシュなセンスを補給する。

モデル着用アイテム:スポーツトップス(MAAP)
マープのシースルータンクトップは、吸水性と速乾性に優れながらもアンダーウェアとのアンサンブルというコーディネート性を前提とするギアだ。淡くニュアンスの効いたシーグラスグリーンは、従来のエキセントリックなカラーリングのサイクリングウェアをファッショナブルな1着へと押し上げる。

モデル着用アイテム:Tシャツ(Pas Normal Studios)
パ ノーマル ストゥーディオスが、「タイトであることがサイクリングウェアの美学である」と謳うとおり、しなやかでボディコンシャスな美しいギアを身にまとうことは、サイクリングの醍醐味のひとつだ。緊張感のあるフィッティングのシャツは、サイクリングの実力もスタイルの強度も一段階上のものにしてくれる。

モデル着用アイテム:ヘルメット(KASK)
ザハ・ハディドの建築を彷彿とさせるような構造の曲線美は、空気抵抗を軽減するためのエアロダイナミクスの産物だ。機能のための構造を美意識として昇華するデザインは、まさに建築的なアプローチと言える。

画像のアイテム:レッグウォーマー(Pas Normal Studios)
通気性と保温性を両立したパ ノーマル ストゥーディオスのレッグウォーマーは、タイムリーにサイクリストの体温調整に対応する。街中でのライドでも溶け込むことができるような、ミニマムでクリーンな北欧のデザインエッセンスが光る。

モデル着用アイテム:スポーツショーツ(Pedaled)
シックな配色のショーツは十分な伸縮性と安定性を確保すると同時に、オーバーオールのようなデザインがタウンユースでの活躍も想起させる。自転車から降りて、想定された用途から解放されてなお、そのスタイルが評価されてこそ「美しいギア」であると言える。
sushiはフリーランスのファッションライター。2018年に大学を卒業後、不動産デベロッパーにて不動産の開発業に携わる傍、同社の副業制度を利用し2020年よりライターとしてのパラレルキャリアをスタート。FASHIONSNAP.COMでもコラム「あがりの服と、あがる服」、「sushiのB面コラム」を執筆、連載中。Twitter(@odbodbodbodbo)でも活動
- 文: sushi
- Date: June 22, 2022

