2023年総まとめ:ベストドレッサーから罪悪感を感じた買い物まで8人が愛とユーモアで振り返る
SSENSEのクールで賢くて興味深い仲間たちはどんな2023年を過ごしたか
- 文: Ross Scarano & Steff Yotka

1年を総合的に要約するのは、とても難しい。ファッション界とファッション界に関連する比較的限られた範囲であっても、それは変わらない。ならばいっそ多様な視点を見渡すほうが、もっと活発な対話の糸口になるはずだ。
というわけで、SSENSEの仲間8人にそれぞれの2023年を質問してみた。罪悪感を抱いた買い物、セレブに限らずファッショナブルだったと思う人たち、話題の本、お気に入りのリアリティ番組、セルフィーの撮影と削除、つい口にしたスラング、いちばんウンザリしたこと、過小評価と過大評価のレストラン等々、要は日常のあれこれだ。長かった1年の最後、カレンダーの最後の1枚を破る前にさらっと読み流してほしい。心身ともにリラックスしてもらえるだろう。
ではまた、2024年に。

画像提供:Gia Kuan 冒頭の画像:The It Girl of 2023, Ice Spice、Dion Lee 2024春のショーで撮影、Adam Powell
ジア・クアン(Gia Kuan)
パブリシスト
@giakuan
今年のベストドレッサー:
ブルー・アイビー(Blue Ivy)。『ルネッサンス ワールド ツアー』のルック全部がベストだった。
今年つい使い続けた残念なネットスラング:
復活した「slay(メチャクチャキマッてる)」。でも、そんなに残念な言葉かな?
2023年でいちばんエキサイティングだった独創的プロジェクト:
「SUKEBAN」!!! ファッションじゃないファッションが、私たちにはもっと必要よ。
2023年でいちばん罪悪感を感じる買い物:
本当に後悔してるものはないけど、あるとすれば、今年私が結婚式で何度もウェディングドレスを着替えたこと(笑)。Puppets and Puppets、Bad Binch TONGTONG、Kim Shui…、1枚ごとにアクセサリー類も変えたしね。
2043年のティーンがリメイクしそうな今年のファッショントレンド:
2043年か、それともK-POPがヴィンテージになる頃には、リボン満載ファッションが戻ってくるかも。
今年いちばんハマったリアリティ番組:
韓国の恋愛リアリティ番組「脱出おひとり島」。ロマンチックだけど、別にたいしたことは起こらないから、「児童に不適切な箇所あり。保護者の判断が必要」なレベル。
今年いちばんセルフィーを撮った場所:
私のオフィス(笑)。
今年いちばん意外だった組み合わせ:
カイリー(Kylie Jenner)とティモシー(Timothée Chalamet)か、BalenciagaとErewhonのコラボ。
今年いちばん過小評価/過大評価されたレストラン:
過小評価は、ブルックリンのディープな場所にある「Spumoni Gardens」。あそこのピザは次の日も美味しいし、シーフードサラダはどれもおすすめ。過大評価は「Scarr’s」。って、言っちゃった! 美味しくないんじゃなくて、行列に耐えられないだけ。あんなストレスを我慢する必要はないもの。
今年いちばんよく履いた靴:
ファッション好きの女子はみんなそうだと思うけど、Nike × Martine Rose。それから分厚いプラットフォームのチャンキーなUGG。
今年学んだ教訓:
光陰矢の如し。
今年いちばんウンザリしたこと:
ChatGPT。誰が書いたものが送られてくるんだか、もうわからない。みんな、本当にChatGPTにプレスリリースを書かせてるの?

画像提供:Corey Stokes
コリー・ストークス(Corey Stokes)
Essence Ventures クリエイター、シニア バイス プレジデント
@coreystokes
今年のベストドレッサー:
俺、コリー・ストークス。第2位はステフォン・ディグス(Stefon Diggs)。
今年つい使い続けた残念なネットスラング:
BFFR(本気かよ!?)
2023年でいちばんエキサイティングだった独創的プロジェクト:
2023年でいちばん罪悪感を感じる買い物:
Miu Miu2023年秋冬コレクションのレザースーツ。
2043年のティーンがリメイクしそうな今年のファッショントレンド:
バレエフラット。古いものは必ず新しくなる。
今年いちばんハマったリアリティ番組:
「Married to Medicine」。自分が医者か、医者と結婚してるレディーたちのリアリティ番組だ。
今年いちばんセルフィーを撮った場所:
俺の車の中。
今年いちばん意外だった組み合わせ:
KeringグループがCAAを買収したこと。CAAは大物の俳優や監督と契約しているハリウッドの大手エージェンシーだからな。
今年いちばん過小評価/過大評価されたレストラン:
過小は「Cecconi’s」、過大は「Caviar Kaspia」。
今年いちばんよく履いた靴:
Building Black Bed-Stuy x Vans。
今年学んだ教訓:
昔から、アメリカは間違った側にいるのが好きだってこと。
今年いちばんウンザリしたこと:
ファッションのサステナビリティ。

画像提供:Willa Bennett
ウィラ・ベネット(Willa Bennett)
『Highsnobiety』編集長
@willahbennett
今年のベストドレッサー:
エイサップ・ロッキー(A$AP ROCKY)。
今年つい使い続けた残念なネットスラング:
「SLAY」。
2023年でいちばんエキサイティングだった独創的プロジェクト:会場
会場の天井からスライムを流したPRADAのショー。
2043年のティーンがリメイクしそうな今年のファッショントレンド:
煙草を吸うこと。
今年いちばんハマったリアリティ番組:
恋愛リアリティの「ラブ アイランド」。
今年いちばん過小評価/過大評価されたレストラン:
過小評価されてるのはマイアミの「VERSAILLES」、過大評価されてるのはニューヨークシティの「LUCIEN」。
今年学んだ教訓:
疲労。

画像提供:Lawrence Schlossman
ローレンス・シュロスマン(Lawrence Schlossman)
ポッドキャスト『Throwing Fits』ホスト
@sartoriallyinc
今年のベストドレッサー:
ケンドリック・ラマー(Kendrick Lamar)。
今年つい使い続けた残念なネットスラング:
Drake voiceのあれやこれや。Drake voiceジェネレーターとか、Drake voiceチェンジャーとか、Drake voice AIとか、やたらドレイク(Drake)の声が引っ張りだこだった。
2023年でいちばんエキサイティングだった独創的プロジェクト:
:Our Legacy Work ShopとEmporio Armaniのコラボ。
2023年でいちばん罪悪感を感じる買い物:
ドレイクのコンサートのチケット。
2043年のティーンがリメイクしそうな今年のファッショントレンド:
レザー。
今年いちばんセルフィーを撮った場所:
カーシェアリングのZipcarでレンタルした車。
今年いちばん意外だった組み合わせ:
『ニューヨーク タイムズ』で評論を書いてるジョン・カラマニカ(Jon Caramanica)とビンスラッキン(Beenslackin)のインタビュー記事。
今年学んだ教訓:
まずは撮影、質問はあと。
今年いちばんウンザリしたこと:
TikTokで街頭インタビューしてる連中。
エマ・クライン(Emma Cline)の最新小説『The Guest』の結末:
読んでない。

画像提供:Emily Sundberg
エミリー・サンドバーグ(Emily Sundberg)
ライター
@emilysundberg
今年のベストドレッサー:
チャーリー XCX(Charli XCX)はずいぶん楽しんだみたいね。カイリーは年の暮れにビックリさせてくれた。
2023年でいちばんエキサイティングだった独創的プロジェクト:
ソフィア・コッポラ(Sofia Coppola)の本。
2023年でいちばん罪悪感を感じる買い物:
行きつけのフェイシャリストに勧められた、ほんのちょっとで300ドルのトリートメントセット]。効果はあった!
2043年のティーンがリメイクしそうな今年のファッショントレンド:
ガブリエッテ(Gabbriette)みたいな細い眉。
今年いちばんハマったリアリティ番組:
今年に限らず、「リアル ハウスワイフ」シリーズは永遠よ。
今年いちばんセルフィーを撮った場所:
自宅のバスルームの鏡と、15thストリートの地下鉄ホーム。
今年いちばん過小評価/過大評価されたレストラン:
過小はマクドナルド、過大は「American Bar」。
今年いちばんよく履いた靴:
ブラックのAir Force 1。
今年学んだ教訓:
おカネ、支配力、権力、地位のどれかひとつを選ばなくてはいけない。
今年いちばんウンザリしたこと:
タイタニックの見学ツアーで潜水艇が潰れたOceanGate。
『The Guest』の結末:
主人公はエスコートされるつもりだったけど、ロングアイランド鉄道のイーストハンプトン駅で捨てられる。

画像提供:James Harris
ジェイムズ・ハリス(James Harris)
ポッドキャスト『Throwing Fits』ホスト
@doctortaco
今年のベストドレッサー:
今年つい使い続けた残念なネットスラング:
Ah hell(マジかよ!?)。
2023年でいちばんエキサイティングだった独創的プロジェクト:
ニューヨークシティに戻ってきた独立系の実店舗。
2023年でいちばん罪悪感を感じる買い物:
自分用に買ったダイヤモンドの指輪(複数)。
今年いちばんハマったリアリティ番組:
「ヴァンダーパンプ ルールズ」。ロスの若者たちのリアルな恋愛とライフスタイルが見られる。
今年いちばんよく履いた靴:
OakleyのChop Sawミュール。
今年学んだ教訓:
オンラインで見聞きするパフォーマンスや文書だけを信用する代わりに、物事をただありのままに楽しむ。
今年いちばんウンザリしたこと:
スレッド。
『The Guest』の結末:
彼女は死んだね、マジで!

画像提供:Emilia Petrarca
エミリア・ペトラルカ(Emilia Petrarca)
ライター
@emiliapetrarca
今年のベストドレッサー:
ホワイトのパファージャケットを着たローマ法王。あれ、AIの偽画像じゃないわよ。
今年つい使い続けた残念なネットスラング:
「Delulu is the solulu(妄想が正解)」。
2023年でいちばんエキサイティングだった独創的プロジェクト:
グウィネス・パルトロー(Gwyneth Paltrow)がスキー場で衝突した事故の裁判。
2023年でいちばん罪悪感を感じる買い物:
ミレニアル世代がInstagramのいたるところで宣伝してる、馬鹿げた浄水シャワーヘッド。
2043年のティーンがリメイクしそうな今年のファッショントレンド:
その頃には「jorld(ジーンズの世界)」はやりつくされて、ただひとつ、ビッグジーンズだけの世界だろうね。
今年いちばんハマったリアリティ番組:
「ブリティッシュ ベイクオフ」。クロノピン並みのリラックス効果があるNetflixシリーズ❤
今年いちばんセルフィーを撮った場所:
撮影したセルフィーは全部、ゴミ箱行きにした。
今年いちばん意外だった組み合わせ:
アリアナ・グランデ(Ariana Grande)と私が一緒にカレッジに通ったあの男。
今年学んだ教訓:
Delulu IS the solulu、妄想こそ正解。
今年いちばんウンザリしたこと:
オーケー、認めるわ。教皇のパファーはAI画像でした。
『The Guest』の結末:
78ページで読むのを止めちゃった。

画像提供:Emily Kirkpatrick
エミリー・カークパトリック(Emily Kirkpatrick)
ライター
@yungkirk666
今年つい使い続けた残念なネットスラング:
Delulu(妄想)。この言葉がぴったりの人やものが多過ぎるのよ。
今年いちばんセルフィーを撮った場所:
地下鉄のM系統の高架プラットホーム。
今年いちばん意外だった組み合わせ:
2023年でいちばん罪悪感を感じる買い物:
二日酔いをコロナの症状と勘違いして、ビビりながら宅配で取り寄せたコロナ検査キットとグレイシャーチェリー味のゲータレード。
今年いちばんウンザリしたこと:
アメリカの医療保険制度。何も今年に限らないけど。
2043年のティーンがリメイクしそうな今年のファッショントレンド:
ジュリア・フォックス(Julia Fox)の貞操帯とメタルの乳首カバーだったらいいね。

画像提供:Sami Reiss
サミ・レイス(Sami Reiss)
ライター
@samisreiss
今年のベストドレッサー:
友人のマイケル・デル・カンポ(Michael Del Campo)。何をしたいのかよくはわからないが、2002年頃はナイジェル・バーカー(Nigel Barker)、ドラッグの売人、その2、3年後は賭博の胴元、ギャンブラーのスタイルかな? とにかく、2016年頃のHelmut Langだったか、知り合いのなかで最初にレザーのパンツを穿いたマイケルには全幅の信頼を置くね。詳しく言うと、5センチくらいの裾の折り返し、ヤクザ風のネクタイ、チェーン、EverlastにLonsdale…長いあいだにどんどん変化してきたから、とても全部は思い出せない。
2023年でいちばんエキサイティングだった独創的プロジェクト:
いくつかある。『キラーズ オブ ザ フラワームーン』は、僕に言わせるなら、アメリカという国の政治を描いた最高の映画だ。これまででいちばんの傑作かもしれない。痛烈で、忌まわしくて…『カジノ』や『ウルフ』と同じく呑み込まれるようなパワーがあって…完璧に主観的で残酷。違う意見の友人もたくさんいるけど、僕はそう感じるんだから仕方ないだろう? 2番目は絶対、Mystic 100’sの新アルバム。2か月くらい、1日も欠かさず、2回繰り返して聴いたね。それから、E.Town Concreteの新曲「Level Up」は驚くほどスゴい。7月には、ブルックリンのThe MeadowsへVarathronのライブへ行った。ステージのすぐ側でバンドのセットアップを観たのはハイスクール以来だ。それからPradaの2024年メンズ春夏シ―ズンのルック11。NBAヤングボーイ(NBA YoungBoy)の「Letter to Big Dump」。春にパリのPalais Gallieraで開催された「1997 ファッション ビッグバン」展
今年いちばんセルフィーを撮った場所:
春に、パリの10区で何枚か撮った。
今年いちばんウンザリしたこと:
コラーゲンスキンケア。180ディグリー ダイエットを実践したら、宣伝効果の90%は得られるし、活力のある健康な肌になる。コラーゲンクリームと同じ成分か主成分を、食べ物から摂取すればいいだけさ。そのほうがもっと体に吸収されやすいし、肌にクリームをなすりつけるより効果がある。ま、たかが化粧品のことだから、目くじら立てる必要はないけど。
- 文: Ross Scarano & Steff Yotka
- 写真: Adam Powell
- 翻訳: Yoriko Inoue
- Date: December 27, 2023

