レイン・ジャッジと春へ飛び込む

話題のモデルが教える
2023春夏シーズンの
スタイル アドバイス

  • インタビュー: Romany Williams
  • 写真: Jason Nocito
  • スタイリング: Mellany Sanchez

セットに流れる「Rica y Apretadita」を、レイン・ジャッジ(Reign Judge)が口ずさんでいる。パナマでレゲトンの草分けとなったエル・ジェネラル(El General)が、1990年代に大ヒットさせた永遠の名曲だ。いかにも夏らしいリズムは、クラシックなグレーのプリーツ ミニスカートを揺らすのにぴったりだ。21歳のジャッジのモデル経験は比較的日が浅い。だが、Polo Ralph Lauren、タイラー・ザ・クリエイター(Tyler, the Creator)のGOLF le FLEUR*、Batshevaなどのブランド キャンペーンに登場し、『Perfect Magazine 第4号』の表紙を飾り、サンディ・リアングSandy Liangやトミー・ヒルフィガー(Tommy Hilfiger)といったデザイナーのショーでランウェイを歩いて、瞬く間に成功を掴んだ。クイーンズ出身のジャッジは、幼いころからたくさんのカルチャーに触れてきたという。「ニューヨークで成長すると、世界のすべてがすぐ手の届くところにある気がする」と、電話越しにジャッジの声が伝わってくる。「小さい頃からすごくユニークな物事に触れることができたのは、とてもラッキーだと思う。色んなカルチャーや生き方と関わり合うことが、世界でいちばんの教育よ」

どの街だろうと、どの海のそばだろうと、ようやく春を感じるときが来た。嵩張った冬着を脱ぎ捨てれば、季節の変化が連れてくる自由に心がときめく。そこでジャッジが、2023年春夏シーズンにあなただけのスタイルを育てるアドバイスを教えてくれた。50年代、60年代、70年代に刺激されるジャッジは、いつも古い映画や音楽やファッション エディトリアルを探し出して、参考にする。ポロ、パール、メンズウェア、ゴールドのジュエリーは、絶対に欠かせない定番アイテムだ。「自分の好きな形、色、模様を全部混ぜ合わせて、自分のスタイルにするのが好きよ」。あなたのインスピレーションの源が何であれ、ジャッジのアドバイスがきっと役に立つだろう。

レインが教える春スタイルのルール:

自分のスタイルを育てるべし

ジャッジが携帯を眺めていたら、十中八九、ダイアナ・ロス(Diana Ross)やニーナ・シモン(Nina Simone)の昔のパフォーマンスを観ていると思って、間違いない。

「もちろん進化はするんだけど、私のスタイルの世界はいつも同じ。『ザ ロイヤル テネンバウムズ』とか『ファンタスティック Mr.FOX』とか、ウェス・アンダーソン(Wes Anderson)の映画に、アイデアを刺激されるわ。ティム・バートン(Tim Burton)も、私自身と私の趣味の両方にとても大きく影響してる。でも結局最後に行き着くのは、女性のミュージシャンやパフォーマー。女性は人生に対する視線がユニークなのよ。とても詩的だし、魔法みたいに特別な目で世界を見る。ニーナ・シモン、エタ・ジェイムズ(Etta James)、ビヨンセ(Beyoncé)…。彼女たちの動画は、何時間見ても飽きない」

変化を歓迎すべし

肝心なのは、家を出た後でも、気が変わったらどんどんスタイルを変えてしまうこと。通りすがりに個性的で素敵なスタイルの人を見かけたら、積極的にアイデアを貰って、恐れずに新しいことを試す。

「『あなたのスタイルを一言で言うと?』っていう質問が大嫌い。私のスタイルは、毎秒、毎時間、毎日、朝から晩まで変わるから、難しすぎて答えられないわ」

ショップ巡りを励行すべし

現実世界でのショッピングを蔑ろにしてはいけない。

「私は実際の店舗でしかショッピングしない。ビンテージを探すし、GucciやCHANELのショップも覗く。友達と一緒にショップ巡りするのが大好きよ。だって、どんな素敵な物が見つかるかわからないでしょ? 現実世界のショップ巡りは宝探しと同じ。私のスタイルはそうやって成長と変化を続けてきたの」

非実用性を尊重すべし

自分がやりたいときに、やりたいことをする。「私、服に関してはちょっと非実用的。着たい服があって、着たときの様子が頭に浮かぶときは、迷わず着るの。ニューヨークの真夏のイベントにウールのツーピースを着たいことがあってね、気温は30度超だからみんなに止められたけど、私にとってはこの上なくパーフェクトな選択だった。だから着たわ。一日中大変だったけど、すごく素敵に見えたし、すごく素敵な気分だったし、全然後悔してない。私を最高にハッピーな気分にしてくれるのは服とファッションなんだから、着たいときに着たいものを着る。多少非実用的でもね」

遊び心を忘れるべからず

直感はお洒落の友達。「私のお洒落の秘訣は、クラシックなスタイルに一風変わった遊びを混ぜることよ。だからいつも、使えそうな小物を探してる。クリップでバッグにつけられる日本製のキーチェーンは、すごく可愛くて、いつもペットを連れて歩いてる気分。ピンやブローチも大好きよ。イチゴやゴルフボールの形をしたのも持ってる」

水分補給を怠るべからず

暑くなるから、お好みのドリンクを忘れずに。「外出したら、まず最初にコンビニかカフェで飲み物を買うの。常に飲み物が手元にないとダメ。夏は、さっぱりと冷たいミント レモネードがいいわ」

家族に学ぶべし

スタイルの仕上げに、ジャッジはしょっちゅう祖母のゴールド ジュエリーを使わせてもらう。だが、両親から学んだ教訓も大切な指針だ。見過しがちだけど、立ち居振る舞いはスタイルを左右する大きな要素だ。

「両親から学んだ最大の教えは、常に親切で正直な人間であること、そして、何があろうと望むものを追い求めること。ふたりともソーシャル ワーカーで、いつでも支援を惜しまない人たちだから、私も世界に対してオープンな姿勢を持ち続けて、自分より他の人たちを優先することを覚えたの。自己中の世界だから、私利私欲を捨てるのは良いことよ」

レインが薦める2023年春夏プレイリスト:

エクスケイプ(Xscape)「Who Can I Run To?」
ラルフィ・パガン(Ralfi Pagan)「Make It With You」
ビヨンセ「Ego」
マーシャ・エイトキン(Marcia Aitken)「I’m Still in Love With You」
ザ・シャ・ラ・ダス(The Sha Da Las)「Okay My Love」
イザベル・アンテナ(Isabelle Antena)「Playback」
アニタ・ベイカー(Anita Baker)「Angel」

  • インタビュー: Romany Williams
  • 写真: Jason Nocito
  • スタイリング: Mellany Sanchez
  • 照明技师: David Diesing
  • デジタル技師: Travis Drennen
  • グルーミング: Kelsey Morgan
  • モデル エージェンシー: IMG Models
  • 制作: Hen’s Tooth Productions
  • プロデューサー: Eric Jacobson
  • BTS アシスタント: Austin Price
  • 翻訳: Yoriko Inoue
  • Date: March 3, 2023