膨らむWe11doneの未来
写真家ロブ・クリセックとソウル発ブランドは
喜びと力強さの到来を予期する
- 写真: Rob Kulisek

We11doneは、ダミ・クォン(Dami Kwon)とジェシカ・ジュン(Jessica Jung)のふたりがソウルで立ち上げたブランドだ。2022春夏コレクションを発表した動画では、英国人アーティストとして熱狂的ファンを持つベリアル(Burial)の「Come Down to Us」が流れるなか、モデルたちが白樺の立つ草原に模したセットを歩く。2013年にリリースされた「Come Down to Us」は13分を超える長尺ナンバーで、さまざまに異なる曲調を辿っていく。切ないボーカルのサンプルと雨音が紛れ込んだ、前衛シンフォニーのようだ。その斬新かつ野心的な構造は、寄る辺ない孤独の不安から希望と心の平穏まで、力強いエモーションの変化を表現することに成功している。最後には映像作家ラナ・ウォシャウスキー(Lana Wachowski)の言葉が流れ、彼女が経た変遷と「以前は想像しえなかった別の世界」を描こうとする意志が語られる。
We11done 2022春夏コレクションの原動力は、オーバーサイズなシルエットで自分が占める空間を拡大し、シーケンスをほどこしたドレスやジュエリーで飾ったレザーのチョーカーで喜びと力強さを謳歌し、不安ではなく楽観を抱いて、錯綜した過去から不確定な未来へ果敢に前進しようとする欲求だ。ベルリンを拠点として活動する写真家ロブ・クリセック(Rob Kulisek)が撮り下ろしたこのイメージ エディトリアルは、未知へ歩を進める道程に他ならない。サングラスをかけたモデルたちは、たとえ今という時の残骸が周囲に渦巻いていようと、明るい未来へ向かう。墨を流したように暗い空と掠れたようなテープ音で始まり、誰かの声が途切れ途切れに「ごめんなさい、私は迷ってしまった」と告げる「Come Down to Us」は、最後の数分で豊かに揺らぎ、弾ける。ドラムが響き、加工されたボーカルが言葉にならない叫びをあげ、純粋な音と光に満たされる。

モデル(左)着用アイテム:ケープ(We11done)、ショーツ(We11done)、ブーツ(Toga Virilis)、チョーカー(We11done) モデル(右)着用アイテム:ドレス(We11done)、ヒール(Tom Ford)、チョーカー(We11done)。冒頭の画像 モデル着用アイテム:ジャケット(We11done)、スカート(We11done)、リング(We11done)

モデル(左)着用アイテム:ケープ(We11done) モデル(右)着用アイテム:(We11done)、ショーツ(We11done)、ブーツ(Toga Virilis)、(We11done)

モデル(左)着用アイテム :ドレス(We11done)、チョーカー(We11done) モデル(右)着用アイテム :コート(We11done)、ショーツ(We11done)、ブーツ(Toga Virilis)、リング(We11done)
- 写真: Rob Kulisek
- スタイリング: DeSe Escobar
- メイクアップ: Coco Campbell
- ヘア: Sean Michael Bennett
- モデル: Akdeniz Marat // KOLLEKTIV MGMT、Bash DeSoto // Crawford Models
- 写真アシスタント: Kyle Keese
- スタイリング アシスタント: Calvin Hannawell
- 翻訳: Yoriko Inoue
- Date: April 8, 2022


