SSENSEが見た2024年
不条理かつ予想のつかない1年が凝縮したエディトリアル18選を再読する
- 文: SSENSE Editors

2024年を振り返り(英語版のみ)、特に大きな反響を呼んだエディトリアルをご紹介しよう。ハイライトとも言うべき記事を再読することで、奇妙な、時として非現実的でさえあった1年が浮かび上がるのではないだろうか。

写真:William E. Wright 【冒頭の画像】写真:Michael Quinn
『ノースマン 導かれし復讐者』や『ライトハウス』で知られる映画監督ロバート・エガース(Robert Eggers)のリメイクによって、今年のクリスマスに『吸血鬼ノスフェラトゥ』が蘇る。エリザ・ブルック(Eliza Brooke)がエガースの細密な世界に迫った。 (*このエディトリアルは英語でご覧になれます)

写真:EDGLRD
ハーモニー・コリン(Harmony Korine)のマルチメディアデザイン集団EDGLRDにデジタル処理をほどこされ、自らの過去をOpenAI GPTに託したザ・ウィークエンド(The Weeknd)のバーチャル インナーチャイルドが、SSENSE マネジング エディターのロス・スカラノ(Ross Scarano)と対話する。「僕の最強のスーパーパワー? う~ん、そうだな、空想だね!🌟」とAI生成の少年エイベル(Abel)は言う。「頭のなかに色んな世界を作れるし、スリルがいっぱいの冒険も想像できるし、普通のことも普通じゃない気がする」

写真:Richard Dowker
奇しくも発音を同じくするSSENSEとのコラボによって、『ESSENCE』マガジンの「In The Studio」がビデオシリーズに変容した。リネット・ナイランダー(Lynette Nylander)がホストを務めた今回の3部作では、ビアンカ・サンダース(Bianca Saunders)、モワローラ(Mowalola)、スタンリー・ラフィントン(Stanley Raffington)がそれぞれ独自の創作姿勢を語る。有望な黒人デザイナーの今後が期待される。(*このエディトリアルは英語でご覧になれます)

写真:Eva Losada
長年にわたってRick Owensのキャスティングディレクターを務めてきたアンガス・マンロー(Angus Munro)から、ステッフ・ヨッカ(Steff Yotka)が大掛かりな2025年春夏ショーの内情を聞き出した。(*このエディトリアルは英語でご覧になれます)

写真:Michael Quinn
あらゆることが支離滅裂になる夏を予感させた5月、自分をセクシーだと思うかというトレイ・テイラー(Trey Taylor)の質問に、トロイ・シヴァン(Troye Sivan)は「僕が自分をセクシーに感じてるから僕はセクシーだと思う」と答えた。今年は、オーストラリア出身のポップスターがライフスタイル ブランド「 TSU LANGE YOR」を立ち上げた年でもある。

写真:Richard Kern
前回から2年を経て、ペトラ・コリンズ(Petra Collins)の「I’m Sorry」コレクションが3ドロップのシリーズとして復活する。初回ドロップには、超個性的な新進ポップスターのアディソン・レイ(Addison Rae)を起用し、長年のコラボパートナーであり有名なフォトグラファーでもあるリチャード・カーン(Richard Kern)が撮影を担当した。

写真:Ilya Lipkin
チョン・ホヨン(Jung Hoyeon)は『イカゲーム』で人気を博し、わずか数年で世界的な成功を手にした。だが、30歳のモデル・俳優は突然舞い降りた名声に自分を見失うことなく、厳しい職業倫理に徹して努力を続ける。「実際に会ったときはすごく驚いたの」とケイト・ブランシェット(Cate Blanchett)はSSENSEのヒュンジ・ナム(Hyunji Nam)に語っている。「温かくて率直で…。だから、すぐに打ち解けたわ。よく笑って、情熱と好奇心に溢れてるのに、アルフォンソ・キュアロン(Alfonso Cuaron) 監督が求めた鋭くてひたむきなキャラクターに、するりと変身してみせる」

写真:Griffin Nagel/Bravo
ケーブルネットワーク「Bravo」のリアリティ番組が現実を侵食するに至った経緯を、エミリー・カークパトリック(Emily Kirkpatrick)が解説する。(*このエディトリアルは英語でご覧になれます)

写真:Jackson Bowley
Chopova Lowenaの2025年春夏ショーでランウェイデビューを果たしたSSENSE リードエディターのアレックス・ケスラー(Alex Kessler)が、ショーの舞台裏を追想する。(*このエディトリアルは英語でご覧になれます)

“Youth Mode”から 提供:K-HOLE
10年前、K-HOLEは当時の時代感覚を総括して「Normcore」という名称を生み出した。そして今やトレンド予測が蔓延する状況について、デリア・チャイ(Delia Cai)がK-HOLEの3人のメンバーに質問した。(*このエディトリアルは英語でご覧になれます)

写真:TEAM RM
ヒュンジ・ナム(Hyunji Nam)のインタビューで、現代を象徴するスーパースターの誕生が明らかにされる。

写真:Shun Komiyama
UNDERCOVERのデザイナーとして、高橋盾は成功の絶頂にある。東京のストリートウェアと世界のファッション界を代表する伝説的存在だ。だがアシュリー・オガワ・クラーク(Ashley Ogawa Clarke)の問いに対して、高橋はワーカホリックではないと言う。「以前はそうだったけど、必要最低限のスケジュールが終わったら帰宅する。仕事時間はできるだけ短くして、その後は頭のスイッチを切って、絵を描く」

写真:Mireya Acierto/Getty Images
ファッションマニアたちの比較的短くて完全に不完全なオンライン史を、エミリア・ペトラルカ(Emilia Petrarca)が考察する。(*このエディトリアルは英語でご覧になれます)

写真:David Brandon Geeting
ガエターノ・ペッシェ(Gaetano Pesce)が亡くなる少し前の2月下旬に、マックス・レイキン(Max Lakin)がインタビューした。「お元気ですか?」に対する高名な産業デザイナーの返答は、「とても元気だよ。名前はガエターノ・ペッシェで現在84歳。身長は185cm、体重は85kg。靴のサイズは44。驚くことと繰り返さないことが好き。反復は嫌だね。朝食は8年間まったく同じ。信じられるかい? 実に退屈だ。ところで君の仕事は?」だった。

写真:Nimie
エレン・ホダコヴァ・ラーソン(Ellen Hodakova Larsson)は、牧場での生い立ちと最先端ファッションを融合したデザインで、スウェーデン初のLVMHプライズ ファイナリストに選ばれた。そんなファッション界の寵児に、アレックス・ケスラー(Alex Kessler)がさまざまな質問を投げかける。

「ナディア&ライラ・ゴハール(Nadia & Laila Gohar)の創作にはユーモアがあり、ほとんどシュールな要素がある。ダダイズムのミニチュア版と言えばいいだろうか」と、SSENSEのクリス・ゲイヨマリ(Chris Gayomali)は評する。「だが、不条理なラグジュアリーを楽しみつつ、技術をないがしろにすることはない。両者の微妙な境界線上に登場する作品には、僕たちを魅了せずにおかない独創性がある。Gohar Worldは、ゴハール姉妹というプリズムから分散してゴハール姉妹を映し出す、虹色の世界だ。控えめで、綿密で、少しばかりたわいなく、矛盾があっても悪戯心が顔を覗かせても、頓着しない」。であれば、プロのボディビルダー以上にGohar Worldにふさわしいモデルがいるだろうか?(*このエディトリアルは英語でご覧になれます)

写真:Hong Sukwoo
キコ・コスタディノフ(Kiko Kostadinov)をはじめ、デザイナーたちも大好きな韓国最大のフリーマーケットで、本当のストリートファッションを知る。(*このエディトリアルは英語でご覧になれます)

写真:Adam Powell
ライターのニコライア・リップス(Nicolaia Rips)が、1日も欠かすことなく2週間、SSENSEのサイトでもっともスキャンダラスなスカートをはき続けてみた。その体験から学んだことは?(*このエディトリアルは英語でご覧になれます)
- 文: SSENSE Editors
- Date: December 23, 2024
- 翻訳: Yoriko Inoue

