Max MaraのTeddy Bearコートを
パリのストリートで祝う

10歳になったラグジュアリーな万能コート

  • 文: Ross Scarano
  • 写真: Stanislas Motz-Neidhart

根強い人気が続くMax Maraのテディベア コートをデザインしたイアン・グリフィス(Ian Griffiths)は、かつて、ナイトライフに夢中の若者だった。1980年代初頭、イギリスはマンチェスターでの話だ。当時、若々しいエネルギーのすべてはクラブを中心に渦巻き、クラバーたちは華やかなファッションを誇示し合った。ロキシー ミュージック(Roxy Music)、デヴィッド・ボウイ(David Bowie)、ウルトラヴォックス(Ultravox)、ザ ドゥルッティ コラム(The Durutti Column)など、一世を風靡したミュージシャンたちの音楽に合わせて踊り狂ったものだ。「とにかく夜を待つだけの毎日だった。夜だけが生き甲斐だった」とグリフィスは回想している

ふわふわの手触りとシーンを選ばない着やすさが魅力のテディベア コートは、10年前にランウェイでデビューした。しかしその起源は、若者たちがナイトライフに全精力を注ぎ込んだクラブ華やかなりし時代まで遡る。グリフィスは、Max Maraが保存していた80年代ファッションの記録から、テディベア コートのアイデアを思いついたのだ。

夜のとばりが下り始める頃、カジュアルだったそのコートはフォーマルへと表情を変えていく。SSENSEがTeddy Bearコートに惹かれるのは、その変容だ。冷たく透き通った昼間の光線の中では最高の暖かさと着心地を約束し、夜ともなれば、贅沢な柔らかさとすっぽりと膝を覆う長さがエレガントな洗練を主張する。テディベア コートがあれば、若かりしグリフィスがそうであったように、誰しも変容の夜を心待ちにしながら毎日を過ごせる。太陽が地平線の向こうへ沈んでいくパリのストリートで、美しく表情を一変させるテディベア コートをとらえた。あとは夜を待つばかり。

モデル着用アイテム:コート(Max Mara) 冒頭の画像 モデル着用アイテム:コート(Max Mara)コート(Max Mara)

モデル着用アイテム:コート(Max Mara)ワンピース(Max Mara)

モデル着用アイテム:コート(Max Mara)ワンピース(Max Mara)

モデル着用アイテム:コート(Max Mara)

モデル着用アイテム:コート(Max Mara)

モデル着用アイテム:コート(Max Mara)

  • 文: Ross Scarano
  • 写真: Stanislas Motz-Neidhart
  • スタイリング: Anna Klein
  • スタイリング アシスタント: Johanna Vikblom
  • モデル: Kenny Salgado、Sofiane B
  • メイクアップ: Eny Whitehead
  • ヘア: Michal Bielecki
  • キャスティング: Aymeric - AYMCASTING
  • 照明アシスタント: Louis Andrieu
  • デジタル アシスタント: Louis Cusy
  • プロダクション: Charlene Douville at Anthem
  • 翻訳: Yoriko Inoue
  • Date: November 3, 2023